わきが治療

鼻を刺すような独特の臭いが特徴の「わきが」。実は、日本人の10~16%がわきが体質といわれています。

わきがになると厄介なのが、自分では気づきにくいことです。そのため、悪気なく周りに不快感を与えているケースも…。また、「多汗症」は異常に汗が出るため、脇の下に汗ジミができるという特徴があります。

ここでは、わきがと多汗症の違いや原因、おすすめの治療法を紹介。「脇が臭う」「脇に汗ジミができて人目が気になる」と感じたことがある人はチェックしてみてください。

わきがと多汗症の違いとは?

脇の下に大量の汗をかきやすいと、「自分はわきがなのかな?」と不安になりませんか?けれど、脇に大量の汗をかくことと、わきがは全く異なる症状。この場合は多汗症の可能性があります。

ここでは、わきがと多汗症の特徴や原因、症状について、違いを解説していきます。

わきがと多汗症の特徴

わきがの特徴

わきがの最大の特徴は臭いです。わきがの臭いは汗をかいていなくても発生します。

多汗症の特徴

多汗症は汗の量が特徴です。暑くないにも関わらず、大量の脇汗をかく人は多汗症だといえるでしょう。

わきがと多汗症の原因

わきがの原因

わきがの原因となるのが「アポクリン腺」という汗腺から出る汗です。

アポクリン腺から出る汗にはたんぱく質・脂質・アンモニアなどの成分が含まれています。それらの成分が肌の表面にいる細菌によって分解されることで、独特の臭いが発生するのです。

アポクリン腺から出る汗の量は、遺伝ともいわれています。両親のどちらかがわきがなら、その子どももわきがになる確率が高いそうです。

多汗症の原因

多汗症の人の汗は、体温調節が行われる「エクリン腺」から出ています。この汗は成分の99%が水のため、臭いはほとんどありません。

多汗症の原因は主に精神的なもの。緊張や不安、ストレスを受けるとホルモンバランスが崩れ交感神経が乱れるため、大量の汗をかいてしまうのです。

特に女性は月経や妊娠、更年期などでホルモンバラスが乱れると汗をかきやすくなります。

わきがと多汗症の症状

わきがの症状

わきがの症状は、大きく分けて「軽度」「中度」「重度」の3つに分けられます。

軽度はそこまで深刻なものではなく、脇の下を直接嗅ぐと臭いを感じるレベルです。

中度になると臭いが強くなり、直接嗅がなくても臭いを感じるように。白いシャツを着たときに、脇の下が黄ばみます。

重度のわきがになると脇のケアをしても臭いをカバーするのが難しくなり、周囲の人が不快に感じるほどの臭いを発する恐れが。症状によっては、保険で治療をすることができます。

多汗症の症状

多汗症の症状はわきがと違い、「レベル1」「レベル2」「レベル3」に分けられています。

レベル1は皮膚表面が軽く湿っている程度で、見た目ではわかりづらいです。

レベル2は水滴ができるため、見た目ではっきりとわかります。

レベル3になるとしたたり落ちるほど汗が出るので、Tシャツ1枚では脇汗がすぐ滲んでしまうでしょう。

わきがと多汗症の治療方法をチェック

わきがや多汗症は汗腺の問題なので、セルフケアだけで治すことはできません。その際は、美容皮膚科で治療を受けるのがおすすめです。

わきがや多汗症に効果のある治療方法をピックアップしているので、参考にしてください。

剪除法(せんじょほう)

剪除法(せんじょほう)とは、脇の下を3~4cm切開し、アポクリン腺とエクリン腺を切除していく手術です。医師が肉眼で確認しながら一つずつハサミで切り取っていきます。

わきがの臭いは80~90%なくなり、多汗症の汗量は50%近く減らすことが可能です。

効果が高く、再発リスクはほとんどなし。入院の必要がないので、手術当日に帰宅できます。

わきが治療のほとんどが自由診療なのに対し、剪除法は保険が適用されるメリットも。ただし、クリニックよって保険治療に対応していないところもあるので、事前に確認しましょう。

シェービング法

シェービング法は、軽度のわきがと多汗症に用いられる手術です。

脇の下を1~2cm切開し、専用の機械でアポクリン腺とエクリン腺を除去。手術にかかる時間は30~60分程度です。

術後の傷はほとんど目立たず、合併症を引き起こしづらい治療方法です。効果は半永久的に持続します。

超音波吸引法

脇下に穴をあけ、そこに超音波発生器を挿入する超音波吸引法。汗腺だけにダメージを与える周波数を利用することで、周りの組織を傷つけずに治療を行えます。

傷口は小さいので目立つことはありません。ダウンタイムもほとんどないため、身体への負担が少ない治療といえるでしょう。

ボトックス注射

メスを使用しない治療法として人気のあるボトックス注射。ボツリヌストキシンは交換神経が汗腺へ汗を出すよう指示する信号そのものをブロックするため、必然的にアポクリン腺・エクリン線のどちらから出る汗も抑えられます。

治療時間は10分程度と短時間で終了するのが魅力。人によって効果は異なりますが、半年~1年間程度持続するといわれています。

メスを使う手術をしたくない人や治療に時間をかけられない人におすすめです。

ミラドライ

ミラドライとは、切らないわきが・多汗症治療です。マイクロ波を皮膚の上から照射し、アポクリン腺とエクリン腺を破壊します。

破壊されたアポクリン腺とエクリン腺が再生することはないため、効果は半永久的に続きます。術後は1週間程度腫れる場合もありますが、日常の生活に影響するほどではありません。

皮膚切除法

アポクリン腺・エクリン腺、皮脂腺を含む脇の下の皮膚を切除する治療法。わきがと多汗症の原因をまとめて除去するため、改善効果が高いのが特徴です。

クリニックよっては保険の対象となることもありますが、その場合は切除範囲が広いので皮膚を寄せ集めて縫合をした傷跡が目立ちます。そのため、現在は皮膚切除法を行うクリニックが少なくなっているのが現状です。