毛孔性苔癬

ふと二の腕や背中を触ったときに、ザラザラしていることはありませんか?そのザラザラの正体は、「毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)」と呼ばれる皮膚疾患かもしれません。

ここでは、毛孔性苔癬の特徴やできやすい部位などについてまとめているので、心当たりがある人はチェックしてください。

二の腕や背中にブツブツ…、毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)とは?

毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)とは、「毛孔性角化症(もうこうせいかくかしょう)」とも呼ばれている皮膚疾患です。二の腕・背中・ふくらはぎ・太ももなどの肌表面がぶつぶつ・ザラザラした状態になります。

通常、肌の表面にある角質は皮膚のターンオーバーと一緒に剥がれ落ちますが、その過程で何かしら異常が発生。毛穴の周りに古い角質層が溜まり毛穴をふせぐことで、ぶつぶつ・ザラザラした肌状態を作ります。遺伝的な要素が強いといわれていますが、原因は特定されていません。

毛孔性苔癬の特徴とは?

毛孔性苔癬は肥満気味や敏感肌、若い年代の人によく見られるのが特徴。中でも10代の発症率が50%と高くなっています。年齢を重ねると同時に治る傾向にありますが、30代で発症する人や40・50代になっても治らない人も…。

また、ニキビと似ているため間違われることが多いですが、細菌の繁殖による炎症や痛みなどはありません。その他、発汗や皮脂の多い部位で発症することが少ないのも、ニキビと異なる点です。毛孔性苔癬の症状が出たからといって健康面に影響を及ぼすことがありませんが、肌を露出する際に目立ってしまうため、見た目で悩む人が多くいます。

毛孔性苔癬があらわれる部位とは?

毛孔性苔癬があらわれやすい部位は、主に二の腕・背中・お尻・腰・太もも・ふくらはぎなどです。人によっては、顔や全身に出ることも…。毛孔性苔癬の症状は一般的に毛穴が盛り上がった状態になっていますが、刺激によって突き出した部分がニキビのように赤くなったり色素沈着で黒ずんで見えたりすることもあります。

ここでは、部位ごとにできる毛孔性苔癬の特徴について紹介。それぞれの特徴を把握して、適切なケアをしてください。

二の腕

毛孔性苔癬がもっとも生じやすい部位が二の腕です。ほとんどの人が二の腕に毛孔性苔癬が発症する傾向があります。症状によっては、ひじ下まで広がっているケースも。薄着の季節に肌を露出できなくて悩む人が多くなっています。

背中

背中は二の腕の次に、毛孔性苔癬が発症しやすい部位です。ニキビができやすい部位でもあるため、ニキビと間違われることがあります。背中は目が届かないので、気付いたときには広範囲に毛孔性苔癬が広がっていること多いようです。

お尻

お尻は不衛生になりやすかったり、椅子に座ったりするなどの動作で刺激を受けやすいため毛孔性苔癬が生じやすい部位になっています。ニキビや色素沈着などの肌トラブルも起きやすい部位なので、セルフケアが難しいのが特徴です。

太もも・ふくらはぎ

毛孔性苔癬が太ももやふくらはぎで発症する際は、内側に多くあらわれるのが特徴です。また、太ももやふくらはぎはムダ毛処理を頻繁に行う部位なので、カミソリで肌の表面を傷つけたり毛抜きで毛穴を傷めたりすることもあるため、毛孔性苔癬の症状と間違われることも。ムダ毛を処理する際は、肌へのダメージを最小限にしましょう。

【毛孔性苔癬のセルフチェック方法】

毛孔性苔癬は他の肌トラブルと見極めるのが難しく、間違ったケアや治療をすることがあるので注意が必要。毛孔性苔癬なのかどうかを調べるには、セルフチェックが大切です。

  • 10~30代でぶつぶつやザラザラが発症した
  • 左右対称にぶつぶつやザラザラがある
  • 両親のどちらかが毛孔性苔癬を持っている
  • 何をしても改善されない
  • 痛みやかゆみがほとんどない

3つ以上当てはまると毛孔性苔癬の可能性があるので、早めに治療をしましょう。

毛孔性苔癬ができる原因とは?

毛孔性苔癬の原因は今まで皮脂腺機能の異常やビタミンAの欠乏などで発症すると考えられていました。しかし、両親のどちらかに毛孔性苔癬の症状があると、子どもも毛孔性苔癬の症状が出る確率が多いことから、近年は遺伝が原因と考えられています。ただし、残念ながら明確に解明されていないのが現状です。

発症年齢は10代が51%、20代が35%、30代が12%となっているため、ホルモンバランスが原因で発症するともいわれています。

毛孔性苔癬の治療方法とは?

毛孔性苔癬は皮膚疾患ということもあり皮膚科で治療するのが一般的でしたが、根本的な治療には及びませんでした。しかし、時代の流れととともに美容皮膚科でさまざまな毛孔性苔癬の治療法が登場。治療効果が高く、早期改善が見込める治療があります。ここでは、美容皮膚科で受けられる毛孔性苔癬の治療法の中から、「フラクショナルCO2レーザー」「ピーリング」の2つをピックアップ。それぞれの治療について解説しているので、毛孔性苔癬で悩んでいる人はチェックしてください。

フラクショナルCO2レーザー

毛孔性苔癬を改善するためには表面だけではなく、皮膚の深い部分を治療する必要があります。その際に効果的なのが、フラクショナルCO2レーザーです。フラクショナルCO2レーザーは皮膚の深部に作用し、肌の入れ替えと皮膚再生を促進させます。1回の照射で10~15%が新しい肌に入れ替わるため、最低でも5~10回の照射が必要です。肌全体が新しい皮膚へ再構築されると、ツルツルの肌が手に入りますよ。フラクショナルCO2レーザー は、痛みや照射後の赤みが少ないのも特徴です。

ピーリング

美容皮膚科で主に行われているのはケミカルピーリング。ケミカルピーリングは肌の表面に薬剤を塗布し、古い角質を溶かして肌のターンオーバーを促進させます。古い肌細胞から新しい肌細胞へ入れ替わることで、肌トラブルを改善することが可能です。ケミカルピーリングの中でも「グルコール酸」「サリチル酸マクロゴール」「サリチル酸エタノール」と薬剤の種類があるので、医師に相談して選ぶようにしましょう。